ポイントはひとつだけ。ノートを作る手間を惜しまないことです

では、私が実際に1日どのくらい勉強していたかといいますと、平日では2時間をノルマとしていました。通勤電車のなかで、行き帰り30分ずつ。仕事に戻ってから机に向って1時間。気力の充実している夜は2時間くらい勉強することもありました。本当はもっと勉強をするべきなのでしょうが、これで精いっぱいでした。

私の場合、それ以上欲張った計画を立てると、消化できない時間のことがかえってプレッシャーになったと思います。そのため1年たっぷり時間を掛けて、平日はムリのない範囲で勉強しようと思ったのです。
そのかわり、土日はあまり予定を作らないようにして、なるべく勉強に時間を割けるように努めました。約一年間の学習期間で、総学習時間は800時間を超えていると思います。
市販の本のなかには「初学者でも合格しやすい!」、「3ヶ月で受かる!」などと書かれたものがありますが信じない方がよいでしょう。

気づきを書き込み続けるだけで、オリジナルテキストができます!

勉強の内容はシンプルに、まずテキストを一通りざっと読み通す→講義(DVD)を聴きながらテキストで勉強をする→過去問を解くといったシンプルな方法でした。これに電車内での講義CDが加わるだけです。約1年間でテキストは5回転、過去問は6回転しました。

その際に私が工夫したのは、テキスト等への書き込みです。私が使った教材(フォーサイト)は、知識がわかりやすく表などにまとまっており、また余白が多くとってあるので、書き込みスペースが多いのです。そこに、自分なりに気づいた点や間違いやすい点などを、どんどん書き込んでいきました。

テキストとノートを一体にして使えると非常に好都合です。行政書士の勉強にかぎらず、勉強とは自分の気づきを足がかりに知識を体系化していくことだと思うのです。1か月前、自分は何を考えていたのか?自分で書き込んだことを思い返しながらテキストを読むと、2度3度繰り返すうちに、最初はぼやっとしていた概念がはっきりしてきます。

書き込みは、別に誰に見せるわけでもないので、自分にさえ理解できればどのような書き方でも構わないと思います。それをやることでで、次第に自分だけのオリジナルテキストが作られていきます。
このオリジナルテキストが、試験直前期には非常に役に立ちます。自分の手で書き加えた項目というのは頭に強く残っていますし、そこにはテキストの内容が凝縮されています。弱点の穴を埋めるやり方としては、地味ではありますが、このやり方が一番お薦めだと思います。

直前期に新しく取り入れる勉強内容は、白書対策のみに絞りましょう。白書も予備校等が提供している内容の絞られたものだけを使い、それ以上欲張らないことです。
直前期は、基本的にはそれまで蓄えてきた知識を再確認するのみです。それまで自分がやってきたことを信じることが大切です。

>>独立開業した行政書士に仕事や合格のポイントをインタビューしています。