「合格できればいい」という割り切りが大切です

行政書士の試験対策は、みなさんがお持ちの経歴により、それぞれ変わってくるかと思います。大学で法学部に学んだ方や、宅建の資格をお持ちの方ですと、いくぶんかは試験対策も容易になるのかもしれません。
しかしバックグランドがいかようであれ、行政書士の試験を目指すにあたっては、試験に合格しやすい戦略を立てることが必要だと思います。すでに試験科目については記しましたが、行政書士試験の奥行は非常に広いのがその理由です。

私は商学部の出身でしたので、私なりの行政書士の勉強法を見つけるまで非常に苦労しました。法律を学ぶことに抵抗があったわけではありません。どの科目をどれくらい勉強すればよいのか、初めの頃はまったく見当がつけられなかったのです。

約1年年の学習を振り返って思うことは、「行政書士の勉強は極端にむずかしいわけではないが、あらゆる項目をまんべんなく勉強しようとすると、試験にのぞむまでそれこそ何年もかかってしまう」ということでした。

行政書士の法令科目、憲法や民法、行政法そして商法は、司法試験を目指す人たちも勉強する科目です。法科大学院制度ができてからは、法曹になるのもずいぶん易しくなったのかもしれませんが、それでも行政書士よりは合格するのが大変だと思います。
彼らと同じ内容について勉強する憲法や民法を、どこまで割り切って効率良く勉強できるか、それが行政書士試験に合格するための第一のポイントです。

☆そのためには、まず自分の得意科目を考え、それを重点的に補足していくのがひとつの方法です。苦手な科目に対しては、自分に合う参考書を見つけたり、過去の行政書士試験の問題集を手に入れて、繰り返し解いてみることで克服しましょう。☆

☆から☆の三行、敢えて正論で、優等生の模範解答をしてみました。たしかに自分の得意科目があると行政書士の試験は攻略しやすくなります。しかし、問題は何を得意科目とするかです。これまで法律を一度も勉強したことのない人が、どの科目を得意科目にすればよいのか判断できるはずがありません。私自身もそうでした。そして何か自分の柱になるような科目が育ってこないと、実際のところピリッとした勉強計画は立てられないのです。
それが私の一年目の失敗に学んだ教訓です。

ここで少々強制めいてしまいますが、

1)法令科目については、まず「民法」に親しむようにしてください。特に法学部出身でない方(そういう方の方が多数派でしょう)は、私のことを信じてそうしてください。

それから

2)試験に合格できればいい、と割り切ってください。行政書士の受験目的は合格することにあるはずです。重箱の隅を突くように、あれもこれもと手を広げることは絶対に禁物です。

民法を柱に、できるだけ最短距離で合格できる自分なりの勉強法を確立してしまうことが大切です。成功に近道はありませんが、ムダを省いて合格への距離を縮めることはできます。

次のページでは、このことをもう少し掘り下げて解説していきたいと思います。

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